こんばんは。ブラックナースです。
人間の身体には耳や鼻、尿道、膣、肛門など色々な穴がありますね。
救急では身体の色々な穴に異物が入って取れないという患者さんに遭遇します。
昨日は深夜に「耳の中に虫が入った」という男性の救急受診がありました。
男性は夜中にコンビニへ行こうと家を出たところ、突然右耳の穴に勢いよく虫が飛び込んで来たそう。
「耳の中で何かガサガサ動いている」と。
想像しただけで鳥肌が立ちますね。
外耳道異物
耳の穴に異物が入ってしまったことを外耳道異物といいます。
外耳道とは、耳の穴から鼓膜までのこと。
外耳道異物の原因
よくあるのはこどもがビーズやおもちゃ、消しゴムなどを入れてしまったというケース。
大人の場合は綿棒の綿や耳かきの先、爪楊枝、虫など。
外耳道異物の症状
耳の痛み
聞こえ辛さ
虫が入ってしまった際はガサガサ音が聞こえるなど
耳の穴に入るのはどんな虫?
羽虫やアリ、てんとう虫、蛾、小さいゴキブリなど
耳の中に虫が入ったらどうする?
良く聞くのが耳に懐中電灯などで照らすと外に出てくるという方法。
しかし、耳鼻科医によるとこの方法はおすすめできないそう。
なぜなら、虫の種類によっては光を避けて、かえって奥に入り込んでしまうことがあるから。
恥ずかしながら、耳鼻科系に詳しくないブラックナースは、懐中電灯で照らすと出てくると思ってました。(;^_^A
耳に虫が入ってしまった場合、無理に取ろうとすると鼓膜が傷ついてしまうことがあります。速やかに耳鼻科を受診しましょう。
耳鼻科ではどうやって耳の中の虫をとるの?
1.細長いスコープで耳の中の虫を確認する
2.虫に麻酔薬を噴射
3.細い吸引管で麻痺して動けなくなった虫を取り出す
この患者さんの場合、カメラで覗くと奥で羽のある虫がバタバタと勢いよく動いていました 。
耳の穴にキシロカインという麻酔を噴射し吸引管で吸い出そうとしたが、
虫が小さかったので吸引管の管に吸い込まれてしまった。
カメラでは耳の奥に羽のある虫がはっきり見えたが、実際に取り出した虫を肉眼では確認できず。
こんな感じの羽のある虫が耳の中にいた!
虫を取り出すのにかかった時間はたったの5分程度。
耳鼻科医の素早い処置によって、無事に取り出されたのでした。
まとめ
- 耳の中に異物が入った時は無理に取ろうとしない
- 耳の中に虫が入った時は懐中電灯で照らさない
- 耳の中の異物が取れない時は速やかに耳鼻科を受診する
穴に入って取れないシリーズ 次回に続く・・・
以上、救急の現場からお届けしました!
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