みなさんこんにちは。ブラック救急ナースです。
ホントにあった救急の話
これはまだわたしがERで働き始めたばかりの頃の出来事。
ERとは
「Emargency Room」の略で救急救命室を意味するが、一般的には北米型ERシステムのことを言います。日本では従来1次・2次・3次救急と重症度に応じて救急指定病院が設定されていたが、北米型ERシステムでは重症度に関係なく、Walk inといって自力で受診できる人から救急車まですべての患者さんに対応します。
日本で北米型ERシステムを採用している病院は少なかったが、最近は増えてきているようです。
北米型ERシステムについての詳細はまた別の機会に。
「ヘビに噛まれた」と来院した男性患者
ある男性患者が「ヘビに噛まれた」とERを受診。
その男性の手には白いスーパーのビニール袋が。
庭にヘビが現れたため、びっくりして棒で叩いて殺そうとしたところ、ヘビに噛まれてしまったそう。男性は「噛んだヘビが毒を持っていたら心配だ」と話し、持っていたビニール袋を開く。
ERに現れた予想外の珍客とは?
男性がビニール袋を開くと、そこにはなんと、
その男性を噛んだという本物のヘビが入っていた!
生きてはいないものの、ERがざわつく。しかもまあまあ大きいヘビ。
医師も獣医ではないのでヘビの種類にはあまり知識がない。
みんなでiPadを開きヘビの種類を検索したところ、男性が噛まれたというヘビは
アオダイショウであることが判明。
これはその時の実際の写真
※ヘビが苦手な人は閲覧注意!!!
⇓
ガニ股失礼!(笑)
アオダイショウには毒がある?
アオダイショウには毒はありません。
ヘビに噛まれたら病院に噛んだヘビを持ってくべき?
他のサイトでは、「噛んだヘビの種類を特定するために、殺して病院に持っていきましょう」と書いてあるものもあります。
しかし、もしも噛んだヘビが毒蛇だった場合、殺そうと格闘しているうちに毒が回ってしまい危険です。また周囲の人が殺そうとして噛まれてしまったり、二次被害につながる可能性もあります。
ヘビが毒蛇かわからなかったらどうすればいい?
噛まれた直後から激しい痛みがある場合は毒蛇の可能性が高い。
有名なのは、マムシは頭が三角で目が縦長。ヤマカガシは赤と黒の模様が特徴的であるなどのポイントがあるよう。
ヘビの色や特徴を覚えておき、可能であれば危険がない程度の距離から携帯のカメラでヘビの写真を撮り、病院の医師に見せるのが良いですね。
病院に生きているヘビを持ってくるのは止めて!!他の患者さんがびっくりしてしまうだけでなく、ヘビが逃げ出す可能性もあり危険です。
息絶えたヘビであっても、ヘビを見た先輩ナースはびっくりして号泣。
病院内に先輩ナースの絶叫が響き渡りました!(笑)
まとめ
- 噛まれたヘビを無理に殺そうとしない
- ヘビに噛まれたら落ち着いて速やかに医療機関を受診する
- 噛まれたヘビの頭の形や色など特徴を覚えておく
- 危険のない距離から噛んだヘビの写真を撮り医師に見せる
- 激しい痛みや呼吸苦、動悸などの症状が現れた場合は救急車を呼ぶ
以上、救急の現場からお届けしました!
~しばらく塩漬けになっていたメインサイトをただいま大規模工事中~
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